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28 Apr. 2017

India Tour 2017 Report     Atsushi Ishii ( UTokyo )

・affiliation :Urban Engineering, the University of Tokyo
・duration :March 12th-20th, 2017
・program :India Tour 2017

プログラム

3/12-3/20の期間において世界展開力強化事業のプログラムにおいて、インドのデリーに滞在し日系企業訪問、IIT,インド工科大学の授業に参加させていただきました。1週間の間IITのゲストハウスにおいて宿泊をさせていただきました。首都デリーにて鉄道技術に関連した企業等を視察する日印政府がインド高速鉄道導入で合意したことを受け、鉄道技術関連分野について日印連携の重要性がますます高まっていくという点でJICのオフィスにおいて課題の発表を行いました。

普段は都市工学科の都市環境工学コースに属しているため、このようなインフラを見学するのはとても良い機会でした。

1,2日目

飛行機の大幅遅延のため、到着が遅れ、1日目はそのまま次の日に備え、就寝しました。

2日目ではインドの祝日、ホーリー祭であったため学内でこの祭りに参加しました。思ったより激しく、ペイントだらけになり3日ほど体のペイントの色が落ちないほどになりました。ただ、一緒に踊ったり、濡れたりしてIITの学生と楽しく触れ合えたため楽しめました。

その後、IITの生徒の方に学内を軽く案内してもらいました。日本では考えられないほど野良犬が多く、道路に横たわったり、歩いたりしていました。

この日はインドに来て初めてインドカレーを食べた日でもあり、かなり美味しくいただきました。日本では考えられないくらい安かったと聞きました。

3日目 午前中はIITの授業に参加させていただきました。授業の内容は、水理学、ダム工学、構造力学と行ったもので社会基盤学科で習うような内容となっていました。都市工学科でも同様な内容の授業があるためだいたいの内容はわかりましたが授業は英語で行われていたため、新鮮でした。授業の形式は日本と同様な感じで先生が板書をするという形を取っておりました。(東大と同じように女子学生がほとんどおりませんでした。)授業後は、先生方に校舎の案内をしていただきました。一つの棟に多くの研究分野の研究室や実験室があり、充実しておりました。コンクリートの実験室をはじめ環境系の化学実験室まで拝見させていただきました。その後は、インドの東大事務所にお邪魔させていただきました。インドからの日本への留学をするための事務所として活動されておりました。所長の吉野さんから、インドの情勢、インドの学生について、シビルのこれからについてなど様々な貴重なお話をいただきました。あまり他では聞けないこともあり、個人的にはかなり興味深い話で楽しめました。

 

4日目

前日同様、午前中は授業に参加させていただきました。授業内容は、構造系統の授業とGISに関する授業内容となっておりました。

午後は、院生の方々がそれぞれの研究内容のプレゼンを発表されており、学部生の我々は学部の授業内容や普段の大学生の活動について軽くは発表する形となりました。

加えて、帰り際に見つけた川が異臭を放っていることに気がつきました。下水が川に流れてしまったのが原因だそうです。聞いた話によればインドの水道インフラは上水道と下水道が並列で進んでいるため、破裂し時々混ざることもあるため水質には注意した方が良いと聞きました。

5日目

午前中は、デリーの鉄道の工事現場を見学させていただきました。鉄道の工事現場を見たり、実際に線路の上に歩いたりすることは初めての経験であり、かなり良い経験をさせていただきました。どのようにトンネルが掘られるのかを始め、どのように線路が作られるのかなど多くのお話を丁寧に教えていただきました。

午後には、デリーから少し離れたところにあるホンダの自動車の工場の見学をさせていただきました。向かう途中において道路に多くの牛がいるのを見かけました。デリーでも見られない様子であり、ヒンズー教の存在を感じました。

工場に着くとまず、ホンダのデリー支社の社長から軽く事業の説明を受けその後工場に行き工程を見学させていただきました。インドの自動車の製造過程と他国の製造過程との違いとして、全自動化に敢えてせず、手作業でできる部分は手作業でできるというものがありました。それは初期投資の安さ、インド人の人件費の安さや手作業の正確性によるものだと聞きました。

6日目

午前中はJICの事務所に訪問し、このプログラムの課題でもあった、日本の新幹線の技術を輸出する際に現地のインドで起こる問題点に関するプレゼンテーションをしました。どの班も、最も大きな問題として用地収用の問題をあげており、 JICの方々もその課題が最も大きな問題点としてあげておりました。インドではスラム街の用地収用や道路に不法に住んでいる人々を退去させるのが難しいと聞きました。

発表の後は質疑応答や、事業の具体的な説明を受けました。インフラ業界の仕事のようすを間近で実感することができ貴重な体験となりました。

 午後には、JICAのインド事務所を訪問させていただきました。まず、JICAのインド事務所の方にデリーメトロの現地において説明を受けました。インドの地下鉄が想像していたよりもはるかに清潔に保たれており感激いたしました。また、電車の中も安全で比較的広く感じました。電車は時間内に発車し時間内に到着しており正確性の面でも優れていました。JICAとして以上のことを達成するために多くのことを行ったそうです。途中、チャンディチョークという駅で途中下車し市場を実際に軽く歩きました。今までのインドの中ではもっとも(インドらしく)汚く人が込み入っておりました。最も驚いたこととして、電線が複雑に絡み合っていることがあります。インドではよくあることで、都市インフラが未発達のところでは盗電という現象が起こることでおきるらしいです。また、インドでは停電もよくおこることであり、その点も問題点であると言われています。

現地説明のあとは、JIKAの事務所において事業の説明、質疑応答をしました。明確でわかりやすく説明してくださり、JICAの事業が良く理解できました。JICAのインド事業では、デリーメトロをはじめ、水道インフラなどインフラ事業に力を入れているとききました。JICAのインドの都市インフラに与える影響力の大きさを感じました。

7日目

 この日は主に観光を行う日となりました。早朝から4時間ほどバスでタージマハルに行きました。思ったよりも白く大きく対称性のきれいな建物となっておりました。インドのムガル帝国であったころの歴史を学びました。その後、アグラ城にも行きました。

 

日目

最終日でした。学部の同期と多くの観光名所をまわりました。その後全体でクトゥブミナールをみました。

最後に

このような機会を設けて頂きありがとうございました。すべてが新しい経験だらけで貴重な体験をさせていただきました。インドの優秀さを実感したと共に、社会基盤の分野に非常に興味をもちました。英語の技術を発展させると共に自分の研究分野について深く勉強していきたいと思いました。ありがとうございました。